完全遮光をうたう日傘のポイントとは

完全遮光をうたう日傘なら、日光を完全に防ぐことが出来ると考えている方は多いものです。ところが実は、完全遮光の傘を使用したとしても紫外線を完全にカットすることは出来ません。もともと完全遮光とは、傘メーカーが作り出したキーワードでしかありません。本当に光を遮る性能を持つ生地は、日本洋傘振興協議会という団体が定めた「一級遮光生傘」という名称を使います。

これはJIS規格に基づいて定められたものですから、信頼性も高いものです。日傘を購入するときにはわかりやすい言葉だけに踊らされず、きちんと規格の条件を満たしたアイテムを選ぶべきと言えます。同時に、日傘の記事にこのような品質の良い布を使用したとしても、紫外線を全てシャットアウト出来るとは限らないことも知るべきです。日傘を製造するときは、布を裁断したり縫製を行います。

さらにレースや細かい刺繍を施す場合は、生地にあえて穴をあけて飾りに見せることもあるものです。こうした作業を行えば、どれほど良い性質の布地の日傘であっても、その縫い目や隙間から紫外線が入り込みます。白く美しい飾りレースは見た目こそ涼し気ですが、光を遮る効果はあまりなく、紫外線を遮ることも出来ません。同じように刺繍も、生地に穴をあけてしまいます。

細かい穴や模様などから、紫外線が入り込むためカット率は100%とは言えないのです。遮光であっても、傘の下から入り込む照り返しの光を防ぐことは出来ません。傘があっても、肌そのもののケアはきちんと行うべきなのです。

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