いろいろな種類の雨傘

日本で和傘が主流だった頃は、雨傘には竹や木材などの素材が使われていました。それに柿渋や植物油を染み込ませた和紙を貼りつけて、耐水性の素材にしていたわけです。骨の数や傘の構造的な違いから、番傘や蛇の目傘などいろいろな名称で呼ばれていたようです。それに対して現代の傘は、親骨の部分を丈夫な金属やファイバーで作った物が大半を占めます。

まれに木材で作られた商品も存在しますが、現在ではそれほど市場には出回っていません。グラスファイバーやカーボンファイバーで作られた親骨はしなりもよく、風を受けてもしなやかに受け流すことができます。親骨の本数は8本というのがもっとも多く、それ以外では16本や24本という偶数で構成された傘が多くなっています。実は8本以下の親骨や奇数の傘もありますが、それらは雨傘としては一般的ではありません。

親骨は本数が多ければ多いほど強度に影響しますので、壊れにくい商品を選ぶ場合はなるべく本数の多い物を購入するといいでしょう。また雨傘の生地に使われている素材も昔ならナイロン製がほとんどでしたが、現在は取り扱いがしやすいビニールやポリエステルが大勢を占めます。ポリエステル製の生地はそれだけでは撥水性や耐水性が足りないので、防水性の高める加工を施します。その際撥水加工にはフッ素を使用し、防水加工にはアクリルを使うことになるでしょう。

コーティングを施した生地は水を弾いたり染み込まないようになるため、より強力な耐水性を持ちます。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です